危険なジカ熱の症状は?中南米への旅行は気をつけて!
海外旅行や海外出張などで、
世界中を飛び回っている方は多いです。
そのため、世界のある地域だけに流行っている怖い感染症も、
ウイルスを持った人があちらこちらに移動するうちに世界中に広がります。
出典:http://www.photo-ac.com/
現在、ブラジルなど中南米で問題になっているウイルス感染症が「ジカ熱」です。
「ジカ熱」とはどういう感染症なの?
「ジカ熱」の症状とは?妊婦さんは危険?
中南米で流行っているだけだと思っていても油断ができません。
怖い感染症「ジカ熱」について調べました。
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「ジカ熱」とはどういう感染症なの?
出典:http://www.photo-ac.com/
ヤブカなどに刺されることによって広がる感染症が「ジカ熱」です
「ジカ熱」はジカウイルスによって広がるのですが、
ジカウイルスはフラビウイルスの一種であり、
デング熱のウイルスであるデングウイルスと同じ仲間です。
ジカウイルスが初めて発見されたのは1947年でした。
ウガンダのジカ森で暮らすアカゲザルから分離されたジカウイルスが
人間から分離されたのは1968年ナイジェリアの研究からです。
「ジカ熱」が初めて流行したのは、2007年のミクロネシア連邦のヤップ島でした。
そして2013年のポリネシアにおいては感染者10000人を出し、
2014年はイースター島、
2015年にはブラジルやコロンビアなど中南米で流行しています。
2016年1月22日時点での「ジカ熱」の流行地域は以下の国々です。
バルドバス、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、
グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、メキシコ、パナマ、パラグアイ、
プエルトリコ、スリナム、ベネズエラ、フランス領
(グアドループ、サン・マルタン、ギアナ、マルティニーク)
幸い、日本国内で感染したという例はまだ見つかっていません。
ただ、海外に行って感染してから日本に帰国したという方は数名います。
一番最近の例では、2016年2月20日までブラジル旅行に行っていた
神奈川県川崎市に住む10代の少年が、帰国後ジカ熱に感染していたことが確認されました。
今後も日本なら大丈夫という保証はありませんので、
海外渡航予定のある方はもちろん、
国内でも特に妊婦さんやこれから妊娠予定のある人は、
ニュースなどで国内感染例が報じられないか、
注意して見ておくようにしましょう。
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「ジカ熱」の症状とは?妊婦さんは危険?
出典:http://www.photo-ac.com/
「ジカ熱」はジカウイルスを持ったヤブカなどの蚊に刺されてから
だいたい10日以内に発症します。
発熱や結膜炎、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、斑点状の丘疹、下部肋骨水腫が起きて、
食欲不振におちいったり嘔吐や下痢、腹痛が起きたりすることもあります。
だいたい症状は4日から7日間続いて自然治癒します。
「ジカ熱」に感染した場合、症状がない方もいますし、
症状が軽くて気が付かないという方もいます。
同じ種類の感染症であるデング熱よりも症状が楽だと聞くと安心ですが、
実は「ジカ熱」は妊婦さんには非常に危険だということがわかりました。
「ジカ熱」が流行しているブラジルでは、
この半年で過去5年間の10倍である2401人の小頭症の新生児が確認されました。
その中でセアラー州で小頭症と判断された子供を検査したところ、
ジカウイルスに感染していたことがわかったのです。
小頭症の新生児が多く確認された時期は
ジカウイルスが確認された時期と重なっています。
しかも、小頭症の子供を産んだ母親には、
ジカ熱らしい微熱や発疹があったことがわかり、
妊婦がジカ熱にかかると、
小頭症の子供が生まれる可能性が高くなることがわかったのです。
小頭症とは、頭が非常に小さいままで生まれる子供の症状です。
腕や足の動きに問題が起きたり、心身の発達にも影響が現れます。
長く生きられないとも言われています。
妊婦さんはみな、丈夫な赤ちゃんを生むことを一番の望みです。
自分では気が付かないうちに自家ウイルスに感染して、
赤ちゃんを危険にさらしたくはありませんよね。
強い症状が出ないことから自分にとってはそれほどつらくない「ジカ熱」ですが、
妊婦さんや妊婦さんの家族の方は十分に注意してください。
海外出張などでどうしても「ジカ熱」が広がっている地域に行くこともあるでしょうが、
できることならしばらくは中南米地域などには出かけないようにしましょう。
↓↓↓効果的な予防法について、詳しくはこちら↓↓↓
大事な赤ちゃんがジカ熱が原因で小頭症になることがないよう、
妊婦さんや家族の方はくれぐれもご注意ください。
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