耳下腺炎に注意!大人の症状は子供とは違う?
冬の寒い時期から春にかけて
流行することが多い感染症に耳下腺炎があります。
耳下腺炎と聞きますとピンと来ない方も多いですが、
耳下腺炎とはおたふく風邪のことです。
おたふく風邪と聞きますと子どもの病気だと思っている方は多いですが、
この病気は大人がかかるとかなり苦しむ病気だと言われています。
大人の耳下腺炎の原因は?
耳下腺炎の症状は、子どもと大人とではどこが違うの?
子どもの病気だと思っていたら、
実は大人もかかる危険がある耳下腺炎について調べました。
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大人の耳下腺炎の原因は?
出典:http://www.ac-illust.com/
耳下腺炎の中にはおたふく風邪とも呼ばれる流行性のものと、
何度も繰り返し起こる反復性の2つの種類が存在します。
流行性の耳下腺炎の原因は、ムンブスウイルスです。
子どもの場合は幼稚園や保育園で感染して発症することが多いのですが、
潜伏期間中でも感染しますし、非常に感染力が強いですから、
周りにうつって広がります。
子供だけにうつるのではなく、
看病をしていた大人でも、
おたふく風邪をやっていなかった人ならばうつってしまうこともあります。
もう一つ、反復性の耳下腺炎の原因はまだ解明されていないのですが、
最近、または虫歯菌が原因ではないか、と言われていますし、
ストレスや疲れが引き金になっている可能性は高いです。
反復性という名前がついているとおり、
この耳下腺炎は一度治ってもまた繰り返し腫れてしまうことが多いです。
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耳下腺炎の症状は、子どもと大人でもどこが違うの?
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耳下腺炎の主な症状は、
発熱や耳の下の部分の腫れであるところは、
子どもも大人も変わりありません。
しかし、子どもの場合と違って大人が耳下腺炎にかかれば、
症状が強く現れて苦しめられることが多いです。
耳下腺炎にかかりますと
耳の付け根や耳の下の部分が腫れて38度ぐらいの熱が出たり、
頭痛や首の痛みを感じることが多いです。
子どもは食べたり飲んだりしときに
痛みを感じて発症していることに気づきますが、
大人は症状が強く現れますので、
すぐに体が異常であることに気づきます。
実際に、
大人は耳下腺炎にかかりますと40度に超える発熱になることも多いです。
さらに、大人が耳下腺炎にかかったときは
子供の頃とは違う合併症が現れることがありますので注意が必要です。
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男性が気をつけなければならない耳下腺炎の合併症は精巣炎です。
15歳以上の男子で耳下腺炎にかかった中の
10%から30%ぐらいにこの合併症が現れます。
精巣炎になりますと精巣にかなりの痛みを感じるだけでなく、
左右どちらかの睾丸ではなくて両方の睾丸に炎症が現れた場合は、
精巣が萎縮しまって無精子症を引き起こし、不妊の原因になることもあります。
女性が気をつけなければならない耳下腺炎の合併症が卵巣炎です。
成人した女性で耳下腺炎にかかったうちの7%ほどに卵巣炎の症状が現れます。
卵巣炎になりますと、強い下腹部痛が現れます。
男性と違って、女性の場合は卵巣炎を起こしても
不妊に影響が現れることは殆どありません。
もう一つ考えられる合併症に心筋炎があります。
この合併症は現在ほとんど見られないのですが、
強い胸の痛みがある、または呼吸困難に陥ることが特徴です。
心筋炎はひどくなると突然死を起こすこともありますから、
ほとんど見られない合併症だとしても油断は禁物です。
子どもの場合は休んでいればたいていはすぐによくなる耳下腺炎ですが、
大人の場合は症状も強いですし長引くこともあります。
また、特に男性は将来不妊の原因となる精巣炎を引き起こす危険がありますので
注意してください。
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子どもが耳下腺炎にかかっているとき、
まだ耳下腺炎にかかったことのないお父さんは、
気軽に近づかないようにしてくださいね。
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